1) 11月のリゾート会員権取引状況

株価の23,000円越えや7月~9月のGDPが年1.4%増え7期連続でプラスになるなど経済環境は良い状態が続いております。

リゾート会員権市場は10月と比較して、一服感があり取引件数は少なくなっています。

問合せ件数も僅かですが減少しています。

しかし、市場が冷えてきたという感じではなく、問合せの内容は具体性のある例が多くリゾート会員権に対する需要は十分見込める状態にあると言えます。

取引の状況を見てみますと、高級志向へ動いているようでエクシブの取引件数も全取引件数

の中で占める割合が70%台に回復しています。

エクシブの中では相変わらず京都八瀬離宮の人気が高いこと、有馬離宮は全グレードが取引ないしは商談中になっております。

リゾートトラスト㈱以外が発行した会員権ではオアシスクラブが安定的に取引されています。

次に、取引された会員権価格を見てみます。

一番取引が多かった価格帯は、先月同様100万円以下の会員権でした。
先月よりも占有率は下がりましたが、依然として最も多くの取引が行われています。

次に多かった価格帯は先月同様300万円以上の高額商品でした。先月比で4ポイント増えています。
株価が上がったことが要因の一つと見られます。

値ごろ感があれば取引件数は増加していくのではないかと思われるような勢いを感じます。

一方、100万円以上300万円以下の会員権の取引件数は全体の21%で、先月より1ポイント下がりました。今月のこの価格帯の取引は全てエクシブとなっています。ラージの26泊タイプとスウィートの13泊タイプが中心となっています。

2) 11月のリゾート会員権流通の特徴

11月は値上がり、値下がりともに拮抗した件数となりました。
その中で、エクシブの値下がりが目立ち、27件中20件がエクシブとなっています。
一方、値上がり物件は東急ハーヴェストクラブが多い月となっています。

値上り
会員権数
値下り
会員権数
指数 前月比較
11月 28件 27件 239ポイント +3ポイント

 

11月に値上がりした件数は28件となっています。

値上がり件数は先月とほぼ同数でした。

内訳を見ますと、値上がりしたクラブは東急ハーヴェストクラブで先月の倍の数が値上がりしています。しかも値上がり幅は10万円~20万円の範囲で収まっています。

一方、値上がり件数の多かった東京ベイコート倶楽部の価格は安定してきており、値上がりする会員権数も少なくなってきています。

11月に値下がりした件数は27件で先月より12件も少なくなっています。

27件中エクシブの値下がり件数は20件を占めています。

値下がりした会員権は、名義変更ができるようになってから日が浅いエクシブ軽井沢パセオで先月同様、市場に出ているすべての会員権が値下がりしました。ECバージョンZ以外は現在の市場価格まで値下がりしてきていると見ることができます

また、エクシブ有馬離宮も価格調整程度の値下がりとなっています。

11月に最安値を更新した会員権は5件でした。

最安値を更新したのは全てがエクシブとなっています。

特にエクシブ軽井沢パセオは値下がりした会員権の全てが最安値を更新したことになります。

しがし、ECタイプバージョンZ以外は下げ止まり感が出てきています。

一方、最高値を更新したのは6件と、かなり多くなりました。

6件中5件が東急ハーヴェストクラブです。

東急ハーヴェストクラブは旧軽井沢を除き、比較的新しい施設の会員権は前年と比較して殆どが値上がりしている状態になっています。