1)12月のリゾート会員権取引状況
2025年は内憂外患の年だったのではないでしょうか。
内憂は円安による輸入品の値上がり、米価格の高騰などの物価高。外患はトランプの関税騒動、高市首相の台湾有事発言による中国の嫌がらせなど多難な年と言えそうです。
しかし、リゾート会員権流通市場は順調で、特に取引件数は昨年と比較して12%増となりました。これは、日経平均株価が1年間で26.18%値上がりしたことと無縁ではないと推察されます。
12月のリゾート会員権流通市場に一服感があり、取引件数は昨年同月比で5%ほど少なくなりました。
高額物件の取引が少なかったのですが、100万円以下の会員権取引が堅調だったことから全取引件数を下支えした感じになっています。内容を見ますとエクシブとオアシスクラブが順調に取引されました。
もっとも、例年12月は取引件数の減少する月なので、今年の12月も例年通りというところです。
具体的な市場の動きを見てみます。
12月に売買が最も多かった価格帯は100万円以下の会員権でした。
この価格帯で取引された70%はエクシブとなっています。例月取引件数の多かったサンメンバーズ・ワールドホリデーの取引件数が少なかったのですが、エクシブでカバーされた月となっています。
その他ではオアシスクラブが複数取引されました。
次に取引が多かった価格帯は100万円以上300万円未満の会員権でした。
この価格帯で取引件数が多いのがエクシブ交換グレードE(スイート)ですが、今月はベイコート倶楽部でこの価格帯の取引が増加しました。このことはベイスイートの会員権で300万円割れした商品が増加したことになります。
一方、エクシブの交換グレードC(ラージ)の会員権は100万円未満の会員権が多くなっていますので、この価格帯の取引件数は減少傾向にあります。
最後は300万円以上の会員権となりました。
先月全取引に占める割合が37%あったのですが、今月は27%となり10%減少しました。
各会員権の取引件数を先月と比較しますと、エクシブが48%、ベイコート倶楽部が60%少なくなっています。特にラグーナベイコート俱楽部、横浜ベイコート俱楽部でこの価格帯の取引が1件もありませんでした。
人気のある会員権ですので、価格の調整がなされれば取引件数はアップするものと思われます。
2) 12月のリゾート会員権流通の特徴
10,11月と2ケ月連続で値上がり件数が値下がり件数より多かったのですが、12月は逆転し値下がり件数が多くなりました。これはベイコート倶楽部と東急ハーヴェストクラブの値上がり件数が減少したことによるものです。
両会員権ともに先月値上がり件数が多かったこと、及び、12月に入り取引件数が少ないことから価格の調整(値下げ)が入ったことによるものです。
| 値上り 会員権数 |
値下り 会員権数 |
指 数 | 前月比較 | |
|---|---|---|---|---|
| 12月 | 27件 | 36件 | 352ポイント |
-7ポイント |
12月に値上がりした件数は27件で、先月よりも8件少なくなりました。
要因として、先月多かった高額商品の値上がり件数の減少が挙げられます。
一方、値上がり件数が多かったのはエクシブの100万円以下の会員権でした。前月比で2倍の値上がり件数となっています。値上がりした要因は、この価格帯の会員権が取引されたことで次の登録価格の会員権が市場に出てきたことによるものです。
12月に値下がりした件数は36件で先月より5件多くなりました。
エクシブが4件、ベイコート俱楽部が2件それぞれ多なりました。中でもエクシブの値下がり件数の4件は全て交換グレードE(スイート)の値下がりによるものです。高めに出ていた会員権が値下げされたもので、値下げされたことでこの会員権の月内取引件数が確保された形になっています。
12月に最高値を更新した会員権は1件でした。
エクシブ軽井沢パセオEC(13泊):370万円から390万円への値上げで、2ケ月連続での最高値の更新となりました。この会員権は10月に200万円台で取引された経緯があるので、390万円と言う価格では売却は難しいと思われます。
12月に最安値を更新した会員権は4件でした。
エクシブ鳥羽A(26泊):15万円から8万円、鳥羽F(26泊):10万円から8万円、東京ベイコート倶楽部7階(12泊):280万円~270万円、横浜ベイコート俱楽部ロイヤルスイート(12泊):1300万円→1280万円へ其々最安値となりました。
一方、ベイコート倶楽部の値下がりは、価格調整によるものと思われます。11月に最安値を更新した会員権は1件でした。
芦屋ベイコート倶楽部ベイスイートで270万円から260万円への値下がりでした。今年の6月に270万円になってから5か月目での最安値となりました。


