1)3月のリゾート会員権取引状況

取引状況

2月末に発生したアメリカおよびイスラエルによるイランへの先制攻撃を受け、3月は国際情勢が不透明な状況が続き、世界的に緊張感が高まっています。
こうした外部環境の変化にもかかわらず、リゾート会員権の流通市場は堅調に推移し、3月は前月比で明確な回復傾向が確認されました。

市場全体の概況:取引件数は前月比約1.5倍に増加
3月は気温の上昇とともに消費者の行動が活発化し、流通市場にも動きが戻りました。 2月に見られた停滞感は払拭され、取引件数は前月比約1.5倍と大幅に増加しました。特に、購入しやすい価格帯の会員権が市場全体の活性化を牽引しています。

価格帯別の動き

■ 100万円未満の会員権(全体の43%)
3月の取引で最も多かったのは100万円未満の会員権で、全体の43%を占めました。
この価格帯では、
・エクシブ交換グレードC(ラージ)タイプの価格変動(100万円未満の会員権の増加)
・割安感の高まりといった要因が買いを後押ししました。
また、・サンメンバーズ・ワールドホリデー  ・鴨川リゾートクラブジャイロ  ・逗子マリーナなど、安定した人気を持つ会員権も堅調に取引されています。

■ 100〜300万円の会員権(全体の29%)
3月は、100〜300万円帯と300万円以上帯の取引件数が同数となり、それぞれが全体の29%を占めました。 市場の厚みが戻りつつあることを示す結果です。
この価格帯では、エクシブ交換グレードCの取引件数が前月比2倍となり、引き続き高い人気を維持しています。 価格と利用価値のバランスが良く、安定した需要が見込まれるカテゴリーです。
また、発行口数が少ないエクシブEグレードも、 「高級感に対して価格が抑えられている」という点から根強い需要があります。

■ 300万円以上の会員権(全体の29%)
高額帯の会員権は、前月比3倍の取引がなされました。 特に関東圏のエクシブが中心となり、需要が再び強まっています。
一方、ベイコート倶楽部では、 関西圏の施設が割安感から選好される傾向が見られました。 東京・横浜ベイコート倶楽部と比較して価格面での優位性が評価されたものと考えられます。

 

2) 3月のリゾート会員権価格の動向

全体として価格変動は小さめ

3月の市場は、値上がり30件・値下がり30件と、非常にバランスの取れた動きとなりました。 2月は取引件数が少なく値動きが偏りましたが、今月は取引も増え、安定感のある落ち着いた市場が戻ってきています。 投機的な動きが薄れ、安心して取引できる環境が整いつつある印象です。

  値上り
会員権数
値下り
会員権数
指  数 前月比較
3月 30件 30件 352ポイント
+14ポイント

値上がり動向
 ・値上がり件数:30件(先月比+4件)
 ・特に高額帯のエクシブ物件と東京ベイコート倶楽部で値上がりが目立つ。
 ・一方で、エクシブのスタンダードタイプでも値上がりが多く、 → 高額帯と低額帯の“二極化”が見えた月と言えます。

値下がり動向
 ・値下がり件数:30件(先月比−1件)
 ・最も値下がりが多かったのは → エクシブ交換グレードC(ラージ)タイプ
 ・ 結果として、取引件数は2月の約5倍になりました
 ・東急ハーヴェストクラブも値下がり傾向。 ロケーションによる価格差が大きく出ています。

最高値更新(1件)
東急ハーヴェストクラブ蓼科  480万円 → 505万円への値上がり。
同じ場所に有る人気の蓼科アネックス(市場価格450万円)との比較では、 割高となっています。

最安値更新(4件)
以下の物件が最安値を更新しています。
 ・エクシブ琵琶C(13泊) 65万円 → 60万円
 ・東京ベイコート倶楽部 BS(12泊) 250万円 → 245万円
 ・芦屋ベイコート倶楽部 BS(12泊) 260万円 → 230万円
 ・横浜ベイコート倶楽部 BS(12泊) 350万円 → 330万円

■まとめ
現在の市場は、過度な期待値が剥落し、適正価格への収れんが進んでいます。ただし、一部の東急ハーヴェストクラブに見られるような「高くなりすぎた感」のある施設については、今後の価格動向が注視されます。