1)9月のリゾート会員権取引状況

取引状況

日銀短観では大企業製造業の景況感に改善が見られたものの、物価高や利上げの影響により、依然として厳しい経済環境が続いています。
また、自然災害や国際情勢を背景としたガソリン価格の高騰もあり、旅行需要はやや低調に推移しています。
こうした状況を受け、9 月のリゾート会員権市場は低調な動きとなり、取引件数は前年同月比58%にとどまりました。
さらに、日銀およびFRB の利上げによる株価への影響から、富裕層を中心に購入を見送る動きが見られ、高額物件の取引は減少しました。


価格帯別の動き

■ 100 万円未満の会員権
 9 月の総取引件数に占める割合は8 月と同じく28%となりました。
エクシブ交換グレードA 及び交換グレードC の100 万円以下の会員権の取引件数は8 月より増加しました。
しかし、エクシブ以外の100 万円以下の会員権の取引が少なかったことで占有率が28%となりました。
取引件数が少なかったのはサンメンバーズ・ワールドホリデーと逗子マリーナオーナーズの会員権でした。逗子マリーナオーナーズの取引件数の減少は季節要因によるものと思われます。

■ 100〜300 万円の会員権
 9 月の本価格帯における取引割合は45%となり、前月比で9 ポイント増加しました。これは、全体の約半数の取引がこの価格帯で行われたことを意味します。
特に9 月に増加したのは、エクシブ交換グレードC の100 万円以上の会員権です。取引件数は前月比で2.6 倍となりました。人気の高いロケーションの会員権であれば、100 万円を超える価格帯であっても十分に取引される商品性を備えていることの証左と考えられます。
また、ベイコート倶楽部のベイスイートでは、300 万円未満の会員権の取引が多く見られました。価格面での割安感が市場に評価された結果とみられます。

■ 300 万円以上の会員権
 9 月の本価格帯における取引割合は26%となり、前月比で10 ポイント減少しました。
ベイコート倶楽部の取引件数は増加したものの、エクシブは前年同月比で約68%減少し、特に交換グレードS タイプは8 月の5 分の1 まで落ち込みました。 これは、8 月に取引が集中したことで値ごろ感のある物件が減少したことに加え、その後に市場へ出た会員権の価格が上昇したことが主な要因と考えられます。
また、株価の変動も高額商品の流通に少なからず影響を与えた可能性があります。


2) 9月のリゾート会員権価格の動向

流通市場の会員権価格は、取引件数の増減や市場在庫の状況を背景に上昇傾向で推移しました。特に流通商品の品薄感が強まったことで値上がり件数が増加しており、当面は強含みの相場が続くものと予想されます。

  値上り
会員権数
値下り
会員権数
指  数 前月比較
9月 38件 27件 417ポイント
13ポイント

■ 値上がり動向
 9 月の会員権市場では、値上がり件数が38 件となり、前月比で13 件増加しました。
中でもエクシブの値上がりが顕著で、全体の約70%を占めています。これは、品薄となる銘柄が増加している状況を反映したものと考えられます。
また、ラグーナベイコート倶楽部では全グレードで価格が上昇しました。他のベイコート倶楽部との価格差調整が進んだことが要因と思われます。

■ 値下がり動向
 9 月の会員権市場における値下がり件数は27 件となり、前月比で3 件減少しました。
一方、東京ベイコート倶楽部では価格調整が続いており、登録物件の約40%が値下がりしています。東京ベイコート倶楽部は階層ごとに価格設定が異なるため、適正価格の見極めが難しく、これが値下がりの一因になっているものと考えられます。

■ 最高値更新
 9 月に最高値を更新した会員権は6 件でした。
芦屋ベイコート倶楽部RS(12 泊):1000 万円から1050 万円、ラグーナベイコート俱楽部LS(12 泊):810万円から850 万円、ラグーナベイコート俱楽部RS(12 泊):1000 万円から1100 万円、東急ハーヴェストクラブ蓼科:520 万円から530 万円、東急ハーヴェストクラブ南紀田辺:230 万円から240 万円、へ其々値上がりしています。なお、東急ハーヴェストクラブ南紀田辺は2 ケ月連続で最高値を更新しています。

■ 最安値更新
 9 月における会員権の市場価格において、最安値を更新した銘柄はございませんでした。
譲渡禁止解除から1 年が経過した「横浜ベイコート倶楽部」の取引価格が安定期に入ったのか、価格は落ち着きを見せております。結果として、当月は下値を切り下げる動きは確認されませんでした。