1) 2月のリゾート会員権取引状況

新型コロナウィールスによる様々な影響が出てきた月となりました。
この影響は、リーマンショックのように金融を中心とした経済機構に止まらず、市民生活そのものにまで及ぶ広範なものになっています。
原因がウィルスなので、人の集まる場所である宿泊業には大きな影響が出てきております。

そこで、リゾート会員権流通市場の取引の状況を見てみますと、お問合せは昨年同月比で約20%程少なくなっています。そして、取引件数も20%程減少しています。
2月のお問合せの内容を精査してみますと、コロナウィールスの影響は感じられなかったのですが、以前にお問合せのあったお客様からは「様子を見たい」などのお話も出てきています。

次に、取引された会員権価格を見てみます。

2月においても、一番取引が多かった価格帯は100万円未満の会員権でした。全取引に占める割合が53%と先月よりも2ポイント増加しています。
1月のエクシブの取引内容を見ますと、交換グレードAが2割程度しかなかったのですが、2月は6割を占めました。理由は、交換グレードAの会員権の値下がりで買いやすい価格になったからではないでしょうか。
エクシブ以外の会員権で取引が多かったのは、サンメンバーズとなっています。

次に取引が多かったのが100万円以上300万円未満の会員権でした。
全取引の33%となっています。先月よりも5ポイント増加しています。
この価格帯の殆どがエクシブとなっています。その中でも、交換グレードEの会員権の取引件数が増えています。
取引価格を見ますと、交換グレードEの26泊タイプは300万円割れの会員権、13泊タイプは200万円割れの会員権が取引されています。

最も少なかったのが300万円以上の会員権でした。
全取引件数の14%がこの価格帯となりました。先月より6ポイント減少しています。
この減少の理由は、エクシブSタイプの会員権の取引件数が減少したことよるものです。
市場に出てきているエクシブSタイプの会員権数が少なくなったことに加え、値ごろ感のある会員権数も少なくなっています。
一方、東京ベイコート倶楽部の取引は順調に推移しています。

 

2) 2月のリゾート会員権流通の特徴

  2月の流通市場は比較的安定した動きとなりました。
値上がりした件数が値下がりした件数を10ヶ月ぶりに上回りました。
値上がりした会員権件は多かったのですが、その値上がり幅は小さいものでした。

  値上り
会員権数
値下り
会員権数
指数 前月比較
2月 31件 23件 218ポイント -4ポイント

2月に値上がりした件数は31件でした。
値上がりした会員権の半数はエクシブとなっています。
東京ベイコート倶楽部の値上がりは先月と異なり、ロイヤルスィートの会員権の値上がりが目につきます。
相変わらず、東急ハーヴェストクラブの値上がりが多いのですが、その中の多くが所有者による売り登録ではなく、東急不動産㈱が登録価格(購入希望者の登録を募っている価格)として市場に出しているものです。

2月に値下がりした件数は23件となりました。1月と比較すると4件少なくなっています。
値下りした会員権の約60%がエクシブとなっており、先月比で10ポイント多くなっています。
先月と異なり交換グレードAの会員権の値下りが多い月となりました。
先月よりも値下り件数が減少したのは、エクシブ以外の会員権の値下りが少なかったことによるものです。

2月に最高値を更新したのは5件となっています。
そのすべてが東急ハーヴェストクラブでした。
その内4件が東急不動産㈱が登録価格(購入希望者を募っている価格)としてネットに出している価格で、会員権所有者によって登録されている価格ではありません。

一方、1月に安値を更新した会員権は8件で、先月と比べて2件少なくなりました。
エクシブが7件、東京ベイコート倶楽部が1件となっています。
エクシブの7件は全て交換グレードAの会員権で占められています。そして、最安値となった会員権は全て10万円台になっています。