1)4月のリゾート会員権取引状況

 1990年4月以来34年ぶりの円安で、様々な分野に影響が出ています。
旅行・観光業では円安による訪日客が急増し、オーバーツーリズムの問題が観光施設のみならず、宿泊施設にも起きています。
会員制の宿泊施設は、メンバー及びその紹介者だけが利用できるので、ゆったりと安心してリゾートを楽しめることから再評価されています。

 4月のリゾート会員権市場は順調に取引が行われました。
円安で海外旅行を躊躇される傾向が見られる中で、会員制の高級施設への需要が出てきています。これはあたかも、コロナ禍で海外に行けなかった状況と酷似していると見ることができます。
加えて、年初来の株価高騰で利益確定した余剰資金が耐久消費財へ流れている傾向がありますが、リゾート会員権もその恩恵を受けていると思われます。

 4月に取引が一番多かった価格帯は先月同様、300万円以上の会員権となりました。
全体取引の47%を占めました。先月比で3ポイントアップしています。
因って、4月も高額商品の取り扱い件数が多かったことになります。
・ラグーナベイコート俱楽部が譲渡禁止期間満了により市場に出てきたことで、高額商品の選択肢が広がったこと
・リゾートクラブの場合、保有会員権からグレードアップ指向があるので高額商品への需要が底堅く有ること等が要因として考えられます。

 次に取引件数が多かったのが、100万円以下の会員権となっています。
全体取引の30%を占めました。先月より5%減少しています。
減少した原因として
・エクシブの交換グレードAの取引が少なかったこと
・逗子マリーナの取り扱い件数が減ったこと
が挙げられます。
鴨川リゾートクラブジャイロとオアシスクラブは安定的に取引が行われています。定着した人気のクラブと言えます。

 最後は100万円以上300万円未満の会員権ですが、全取引件数に占める割合が23%となり、先月比で2ポイント増加しています。
先月の取引内容を見ますと、エクシブ交換グレードC(ラージ)の会員権の取引が多かったのですが、今月は先月の3分の1に減少しています。
一方、エクシブ交換グレードE(スィート)の件数が増加しました。3月に値下がりした件数が多かったことから、値ごろ感のある会員権が取引されていきました。


2) 4月のリゾート会員権流通の特徴

 4月の市場価格の変動は売り買いともに前月より増えています。
中でも、値動きの多かったのは高額物件でした。これは、高額商品の取引が多かったことによるものです。
値動きの状況ですが、ベイコート倶楽部、東急ハーヴェストクラブは値下がり件数が値上がり件数の倍となっています。

  値上り
会員権数
値下り
会員権数
指  数 前月比較
4月 30件 46件 343ポイント -2ポイント

 4月に値上がりした件数は30件で、先月よりも3件多くなりました。
内訳を見ますと、エクシブの値上がり件数が多く、3月比で約1.8倍となっています。
また、価格で見ますと高額商品に多く、300万円以上の会員権の値上がりが、全体の57%を占めました。

 4月に値下がりした件数は46件で先月より1件多くなっています。
値下がりした会員権を見ますと、ベイコート倶楽部が多く、芦屋、ラグーナに限れば市場にある会員権の66%が値下がりしています。
市場に出てきて日が浅いので、価格が安定しておらず、これからも値動きがあると想定されます。
また、エクシブ交換グレードCの100万円以下の会員権に値下がり物件が多く出ました。先月比で2.25倍となっています。

 4月に最高値を更新した会員権はありませんでした。
最高値更新がない月は2020年5月以来、約4年ぶりという事になります。

 4月に最安値を更新した会員権は9件でした。
エクシブが3件、芦屋ベイコート俱楽部とラグーナベイコート俱楽部がともに3件となりました。
芦屋ベイコート俱楽部は、価格に落ち着きが出てきているので、今後、最安値の更新数は少なくなると思われます。