1)1月のリゾート会員権取引状況

コロナ禍の日常に慣れて、危機感が薄れているようです。
結果、毎日のように感染者や重傷者、死者の数が更新されている状況下、2回目の緊急事態宣言が重点地域に発出されてしまいました。
そのような中でも、1月8日には株価が28,000円台を30年ぶりに回復しております。
この株価の動きは、多分にアメリカの株価(バイデン大統領の財政出動への期待)に引きずられているようにも見受けられます。

1月のリゾート会員権流通市場は、活発な動きを見せています。
取引件数を見てみますと、昨年同月比で32.5%アップとなっています。
活発な動きを見せている現状は従前からの要素以外に、株価の値上がりで潜在的な可処分所得に厚みが出てきている事を背景としているのではないかと推測されます。
特に、高額商品であるエクシブの交換グレードS(スーパースィート)や東京ベイコート倶楽部の会員権の動きが活発で、市場に商品が極めて少なくなっています。

次に、取引された会員権価格を見てみます。
1月に一番取引が多かった価格帯は100万円未満の会員権で、全取引中47%となっています。
占有率が50%を割ったのは昨年3月以来のことです。
100万円以下の取引件数の中で、エクシブ、サンメンバーズ以外の会員権の取引件数は減っていないのですが、他の会員権の取引件数が少なかったことで、100万円以下の取引件数の占有率が下がる結果となりました。

次に多かったのは、100万円以上300万円未満の会員権でした。
全体の28%がこの価格帯の取引でしたが、先月比で8ポイント増加しています。
この数字はエクシブの交換グレードC(ラージ)で100万円以上の会員権の取引件数が増えたこと、及び、先月同様エクシブの交換グレードE(スィート)の会員権が底堅く取引されたことによるものです。

最後に、最も取引が少なかったのは300万円以上の会員権の取引で、全体の中で25%となっております。この占有率は先月と同じ数字です。
エクシブSグレードの会員権は市場に出ている会員権のほとんどが取引されていきました。市場に残っている会員権はエクシブ軽井沢ムセオ、有馬離宮SSタイプぐらいになっています。
また、東京ベイコート倶楽部も先月同様底堅く動いています。

 

2) 1月のリゾート会員権流通の特徴

  1月の市場は比較的安定した月となりました。
値上がり物件と値下りした物件とが同数となっています。
その内訳を見ますと、値上がりした会員権の多くが200万円以上の会員権となっています。一方、値下りした会員権の多くが100万円以下の物件でした。
今月から、エクシブ鳥羽別邸の譲渡禁止期間が経過したことで市場に出てきました。かなり高めの登録価格となっています。

  値上り
会員権数
値下り
会員権数
指数 前月比較
1月 20件 20件 268ポイント +23ポイント

1月に値上がりした件数は20件でした。
値上がりした会員権が多かったのは200万円以上の会員権で、値上がり物件20件中15件を占めています。中でもエクシブE(スィート)グレードの値上がりが目立っています。
東京ベイコート倶楽部も取引されて商品が無くなったこともあり、市場に出てくる会員権は強含みの価格となっています。

1月に値下がりした件数は20件でした。先月より5件少なくなりました。
値下り商品が多かったのは、エクシブでは100万円以下の会員権、東京ベイコート倶楽部ではベイスィートとなっています。東急ハーヴェストクラブでは建築年数が古いもので先月値下げされなかった会員権が値下がりしています。

1月に最高値を更新した会員権は3件となっています。
東急ハーヴェストクラブVIALA有馬が1170万円から1200万円、箱根甲子園650万円から655万円となっています。
もう1件は東京ベイコート倶楽部21階(12泊)が950万円から1100万円へ値上がりしています。

一方、1月に最安値を更新した会員権も3件でした。
エクシブ交換グレードA(13泊)の2件と東急ハーヴェストクラブ旧軽井沢アネックスで1015万円から1005万円への値下げです。旧軽井沢が1000万円でも動きが鈍いことを受けての値下げではないかと思われます。