1) 5月のリゾート会員権取引状況

 年号が「令和」になり、どことなく浮き浮き感のする月となりました。
しかし、世界経済の状況は米中貿易摩擦が先鋭化してきており、ニューヨークの株価は1週間弱で1000ドル以上も下げています。当然の如く、我国の株価も下がり、上場企業では3期ぶりに減益となりました。

リゾート会員権市場ですが、先月よりも動きのある月となりました。
今年の5月は6日までは休日となり、稼働日数が少なかったにも拘わらず先月比で取引件数は約20%アップとなりました。
理由として考えられるのは、長期連休で体感としてリゾート感覚が醸成された結果ではないでしょうか。

次に、取引された会員権価格を見てみます。
今月も、一番多く取引された価格帯は100万円未満の会員権でした。
全体の52%を占めました。
先月、この価格帯で一番取引の多い会員権はエクシブ交換グレードC(ラージ)13泊タイプでしたが、今月はエクシブ以外の会員権の取引が多く62%を占めました。中でも、オアシスクラブ、逗子マリーナなどの取引が多い月となっています。

次に取引が多かったのは100万円以上300万円未満の会員権でした。
全取引の36%となり、先月より19ポイント多くなっています。
4月に取引件数の少なかったエクシブ交換グレードEの会員権が増加したこと及び100万円以上する交換グレードCの会員権が取引されたことによるものです。
エクシブ交換グレードE(13泊)タイプで200万円割れの商品が出てきており、取引されるケースが増えています。

最も少なかったのが300万円以上の会員権でした。
全取引件数の13%がこの価格帯となりました。先月と比較すると15ポイントも下がりました。
先月取引が多かったことから品薄感があり、選択肢が絞られてしまい問い合わせがあっても取引に結びついていません。
エクシブ交換グレードSタイプについては、450万円から500万円が動きやすい価格帯となっています。

 

2) 5月のリゾート会員権流通の特徴

 5月の流通市場価格は比較的落ち着いたものとなりました。
価格が動いたのは、比較的新しく市場に出てきた会員権と相変わらずの東急ハーヴェストクラブとなっています。

  値上り
会員権数
値下り
会員権数
指数 前月比較
5月 17件 21件 235ポイント ▲6ポイント

5月に値上がりした件数は17件で、先月より15件も少なくなっています。
15件中6件が東急ハーヴェストクラブとなっています。相変わらず毎月5万円から10万円程度の小幅な値上がりです。
その他で値上がりしたのはエクシブの交換グレードSタイプです。先月取引されて安い商品が市場から消えた結果です。

5月に値下がりした件数は21件となり先月より6件減少しました。
エクシブ交換グレードAタイプ の値下りがまだ続いています。10万円台のエクシブが増えてきています。加えて、エクシブEタイプの会員権も弱含み傾向があり、買いやすい価格帯になったものも出てきました。
東急ハーヴェストクラブで年初よりも値下りしている会員権もあります。南紀田辺ですが190万円から180万円への値下りです。この価格でも他の会員権と比較したとき、高値感があるのは否めません。

5月に最高値を更新したのは5件となっています。
全てが東急ハーヴェストクラブと東急VIALAでした。しかも、全てが1,000万円以上の会員権となっています。
参考にVIALA熱海伊豆山を見てみますと、5ヶ月間で80万円の値上がりとなっています。現在の市場価格である1,570万円で売れるのならば約5.4%の利回り商品ということになります。

一方、5月に安値を更新した会員権も3件となっています。
全てがエクシブで、伊豆Aタイプ(26泊)15万円、鳴門A(13泊)15万円、箱根離宮CB(13泊)80万円となっています。ほとんど、底値圏と言ってよいのではないでしょうか。