1)8月のリゾート会員権取引状況
取引状況
8 月に10 個も台風が発生したのは1966 年以来、60 年ぶりです。観光地にも被害が出ているようです。
リゾート会員権流通市場は堅調に推移しており、富裕層やアッパーミドル層の底堅い需要を背景に、高グレード商品の取引が活発化しています。
取引活性化の主な要因は以下の通りです。
1. 景況感の改善:2026 年7 月の景気動向指数(景気DI)が43.6(前月比+1.0 ポイント)と3 カ月連続で改善し、購買心理 を後押ししたこと。
2.需要の秋シフト:近年の酷暑を避けるために旅行のピークが秋へ移行し、秋の行楽シーズンに向けた駆け込み需要や先行購入が増加したこと。
価格帯別の動き
■ 100 万円未満の会員権
8 月の総取引件数に占める割合は28%となり、前月から5 ポイント減少いたしました。100 万円以下のエクシブ交換グレードC の取引件数は先月とほぼ同数を維持しているものの、エクシブ交換グレードA の取引件数が減少したことが全体の押し下げ要因となっています。
その他の市場動向としては、鴨川リゾートクラブジャイロおよびサンメンバーズ・ワールドホリデーが、経済性の高い会員権として安定した取引を続けております。また、季節的な要因から逗子マリーナオーナーズの取引が活発に行われたことも今月の特徴です。
■ 100〜300 万円の会員権
8月の本価格帯における取引割合は36%となり、前月比で6 ポイント減少いたしました。これは300 万円以上の高額取引が増加したことによる相対的な占有率の低下であり、本価格帯の取引件数自体は安定して推移しております。
堅調な取引を支える主な要因は2 点あります。1 点目は既存会員のランクアップ需要です。100 万円未満の所有者が上位グレードへ移行する際の受け皿として、本価格帯が選ばれています。2 点目はアッパーミドル層のニーズ合致です。予算とグレードのバランスが、新規検討層の求める条件に合致しております。
総じて、占有率こそ下がったものの、既存会員のステップアップと新規のアッパーミドル層の双方から、引き続き安定した需要を獲得している状況です。
■ 300 万円以上の会員権
8 月の高額物件の取引件数は前月比で約50%増と、大幅に伸長いたしました。 これにより、総取引件数に占める割合は36%に達し、前月比で11 ポイント上昇しています。
品薄状態が続いていた「エクシブ(S グレード)」および「東京ベイコート倶楽部(ロイヤルスイート)」の会員権については、過去の取引価格と同水準の物件が市場に供給されれば、今後も安定して成約に至る可能性が高い市場環境であると推察されます。この背景には、近年の株高環境や、企業の堅調な景況感が好影響を与えているものと考えられます。
2) 8月のリゾート会員権価格の動向
8 月の会員権市場は、5 か月ぶりに値下がり件数が値上がり件数を上回る結果となりました。 これまで続いた市場の強含みなトレンドも、ここへ来てようやく一服感を見せています。
全体として会員権価格の変動数が減少したことで、市場の急激な動きは収まりつつあります。9 月は非常に落ち着いた相場環境が予想されるため、じっくりと価格を見極めながら、ご自身に最適な会員権選びを進められる好機と言えるのではないでしょうか
| 値上り 会員権数 |
値下り 会員権数 |
指 数 | 前月比較 | |
|---|---|---|---|---|
| 8月 | 25件 | 30件 | 404ポイント |
―7ポイント |
■ 値上がり動向
8 月の会員権値上がり件数は25 件にとどまり、前月より9 件減少しました。
これは、7 月に値上がりが目立った「ベイコート倶楽部」の上昇が一段落したことに加え、「エクシブ」の100万円以下の会員権で値上がりしたものが1 件のみだったことなどが主な要因です。
■ 値下がり動向
8月の会員権市場における値下がり件数は30 件となり、前月比で1 件減少しました。
エクシブの値下がり件数が減少したのに反し、ベイコート倶楽部の値下がり件数が増加しました。結果として全体としては7月の値下がり件数とほぼ同数となりました。
中でも、東京ベイコート倶楽部のラグジュアリスイート以上の会員権の値下がりが目立つ月となりました。
■ 最高値更新
8 月に最高値を更新した会員権は2 件でした。
東京ベイコート倶楽部21 階(12 泊):1300 万円から1450 万円、東急ハーヴェストクラブ南紀田辺:215 万円から230 万円へ其々値上がりしています。
■ 最安値更新
8 月に最安値を更新した会員権は1 件でした。
東急ハーヴェストクラブVIALA 箱根湖悠:3430 万円から3350 万円への値下がりです。新規販売価格より値が下がってきています。


