1) 4月のリゾート会員権取引状況

4月7日に新型コロナウィルスに関する緊急事態宣言が発令されました。
具体的には、外出自粛(ステイホーム)の要請、日常生活に必要なお店以外の営業の自粛、大勢が集まるイベントの自粛など様々な活動が制限される事態となりました。
コロナウィルスによる社会に与える影響はリーマンショックを超えるものとなっています。

リゾート会員権流通市場は、3月まではそれほどの影響はありませんでしたが、4月になってその影響が出てきました。
リゾート会員権市場への影響ですが、一般的には、株の値動きや経済的な動きに対して3ヶ月前後遅れで出ると言われてきましたが、今回のコロナの影響は約1ヶ月遅れで顕在化しました。
コロナの場合は、経済だけでなく生命にかかわる事象なので、影響力が大きかったと言えます。
具体的な影響ですが、問い合わせ件数にはそれほど出なかったのですが、取引件数が激減しました。
具体的に取引件数を3月と4月で比較するとマイナス63%となりました。因みに、リーマンショックの2008年9月を前月の8月と比較するとマイナス28%となっていますので、今回の影響力の大きさが分かります。

次に、取引された会員権価格を見てみます。
4月に一番取引が多かった価格帯は100万円未満の会員権でした。
全取引中59%がこの価格帯の会員権の取引となっています。
この59%中でエクシブの占める割合は20%にすぎませんでした。
エクシブ以外の会員権の取引が多かった月と言えます。

次に取引が多かったのが300万円以上の会員権でした。
全取引の29%となっており、先月の占有率より1ポイント増加しています。
この価格で取引された会員権は全てエクシブで占められました。箱根離宮、有馬離宮の取引が多く、人気のある施設となっています。
今月は東京ベイコート倶楽部の取引がありませんでした。

最も少なかったのが100万円以上300万円未満の会員権でした。
この価格帯での取引会員権はエクシブ交換グレードCとEとなっています。ともに13泊タイプでした。この価格帯の会員権がコロナの影響を最も受けた形となっています。

 

2) 4月のリゾート会員権流通の特徴

  4月の流通市場は先月よりも値上がり、値下りともに微増程度に収まっています。
中でも値動きが多かったのが東京ベイコート倶楽部でした。
一方、値上がりが多かった東急ハーヴェストクラブは値動きの少ない月となっています。

  値上り
会員権数
値下り
会員権数
指数 前月比較
4月 24件 29件 236ポイント +1ポイント

4月の流通市場は先月よりも値上がり、値下りともに微増程度に収まっています。
中でも値動きが多かったのが東京ベイコート倶楽部でした。一方、値上がりが多かった東急ハーヴェストクラブは値動きの少ない月となっています。

4月に値上がりした件数は29件でした。
値上がりした会員権を見ますと、東京ベイコート倶楽部が多い月となっています。
3月に割安感のあった会員権が取引され値上がりしたことで取引もなくなってしまいました。
東京ベイコート倶楽部以外でも値上がりした会員権は、3月に取引されて安い会員権が市場から消えたことによる値上がりとなっています。

4月に値下がりした件数は24件でした。
今月に値下りした会員権の特徴は、同じ価格で何カ月も市場に出ていて取引されないでいる会員権が多かったことです。例えば、エクシブ白浜アネックスEタイプ(13泊)は6か月54万円で出ていましたが39万円へ値下りしています。他にも同じような例がありますが、4月に値下りしていなくても数か月取引されずに市場に残っている会員権は散見されます。

4月に最高値を更新したのは1件のみとなっています。
今月も最高値を更新したのは東急ハーヴェストクラブ熱海伊豆山でした。
1250万円から1255万円への値上がりでした。この熱海伊豆山の昨年4月の市場価格は1075万円ですので、1年で180万円値上がりしたことになります(平均で毎月15万円の値上がり)。
因みに、先月は東急ハーヴェストクラブだけで5件が最高値を更新しています。

一方、4月に安値を更新した会員権は9件で、先月と比べて6件多くなっています。
内訳は、全てがエクシブとなっています。値下り幅が小さいのが今月の特徴と言えます。
但し、エクシブ軽井沢ムセオ(13泊)だけが40万円ほどの値下りとなっています。
また、弱含みで推移していたエクシブの交換グレードA(スタンダード)の会員権は1件も最安値を更新したものがありませんでした。